リチウム電池システムのよくある問題

太陽光入力接続の注意事項：

• 太陽光パネルの出力電圧が15-36Vの範囲内であることを確認
• 逆接防止MC4コネクターを使用
• 正極と負極を正しく対応させる
• メンテナンス用に直流ブレーカーの追加設置を推奨
• 曇天時は実際の電圧が上昇する可能性があるため余裕を持たせる

バッテリー互換性説明：

• 5-15セルリチウムバッテリー（15-45V）に対応
• リン酸鉄リチウム(LiFePO4)セルの使用を推奨
• 単一バッテリー最大容量1920Wh
• 複数バッテリー並列時は電圧一致を確保
• 内蔵BMSシステムが各セル電圧を自動均等化

バッテリー保守の推奨事項：

• 深放電を避ける（10.2V以下で自動保護）
• 充電電圧14.4Vを超えない
• 長期保管時は50%充電を維持
• 動作環境温度-20℃～45℃
• 3ヶ月に1回完全充放電サイクルを実施

負荷能力説明：

• 連続出力電力≤120W
• ピーク電力（5秒間）150W可能
• 複数機器同時使用時は総電力を計算
• 代表的な負荷例：
  • ノートPC(60W)+スマホ充電(10W)
  • 小型冷蔵庫(80W)単独使用
  • LED照明(20W)×6灯

代表的なアプリケーション例：

• 家庭用蓄電：300W太陽光パネルで基本電力需要を満たす
• アウトドア電源：1920Wh版で冷蔵庫約24時間駆動可能
• 監視システム：5Wカメラで15日間連続給電
• 非常用電源：医療機器の重要電源に対応
• 電動工具：45V以下直流モーター駆動可能

容量選択ガイド：

• 320Wh：スマホ充電30回+ノートPC8時間駆動
• 960Wh：小型冷蔵庫12時間運転+基本照明
• 1920Wh：家庭用非常電源または電動自転車50km走行
• 雨天対策に20%容量余裕を推奨

多重安全保護：

• 過充電保護：電圧≥14.4Vで自動充電遮断
• 過放電保護：電圧≤10.2Vで放電停止
• 短絡保護：出力端子短絡時自動遮断
• 温度保護：高温/低温時充放電自動調整
• 逆接保護：入出力端子逆接防止設計

保護解除手順：

1. 全ての入出力接続を切断
2. 30秒待機しシステムリセット
3. トリガー原因確認（過電圧/低電圧/過熱）
4. 故障排除後再接続
5. 頻発する場合は技術サポートに連絡